秋田の逸品

株式会社大館工芸社の取り組み


秋田を代表する伝統工芸品・曲げわっぱの製造・販売を行う株式会社大館工芸社。2009年に創業50周年を迎えた老舗企業の代表取締役・三ツ倉和雄さんと営業部・福士正人さんに、同社の取り組みについて伺った。

創業50年の老舗企業

「曲げわっぱのよさは、触って、使ってみないとわからない」と話す三ツ倉さん。その言葉が示すとおり、写真だけでは重厚感のある印象だが、持ってみると印象がガラリと変わる。とにかく軽く、手触りがよい。さらに天然木のあたたかみや、しっかりとした造りのよさなどが感じられ、「いいもの」を手にしている感じがする。

曲げわっぱは機能面でも優れている。秋田杉がもつ殺菌作用により、食材が傷みにくいという特徴をもつ。熱伝導率が少ないため、きりたんぽなど汁物の食器にも適している。また、ウレタン塗装を施し手入れを簡単にした製品を開発するなど、使い手の利便性向上を図りながら時代に合わせ機能を進化してきた。

ものづくりの現場

「曲げわっぱは、ひとつ一つ職人たちの手仕事で出来あがっていきます。高価な品ですが、職人たちの仕事ぶりを見てもらえれば、その理由がわかりますよ」という三ツ倉さんのご厚意により、製造工場を見学させていただいた。
製品や塗装の有無によって異なるが、完成には約1ヶ月かかる。ひとつひとつの作業が厳密に行われ、開放感のある工場内には張り詰めた緊張感がある。


大館から曲げわっぱを発信

大館から曲げわっぱを発信 大館市の企業として、地元への貢献も取り組みのひとつ。 大館市と北秋田市を舞台にした映画「ハナばあちゃん!! ~わたしのヤマのカミサマ~」で、協賛企業として作品を応援している。またロケ地として、同社のショールームが作品に登場する。

2010年には、大館市有浦小学校で行われた「親子曲げわっぱ製作体験」に協力、講師派遣と材料を提供した。親子で「マイ曲げわっぱ弁当」を作ることで、地元の伝統工芸品を知ってもらおうという取り組みだ。
また花善の食事処で食べられる大館名物「鶏めし御膳」の器には同社の曲げわっぱが使われている。さらに秋田を代表する老舗「料亭北秋くらぶ」で使われる器や、きりたんぽ専門店「元祖むらさき」では特注きりたんぽ丼の器や徳利など、活躍の場は多岐にわたり、地元企業とのコラボレーションが実現している。

曲げわっぱとともに成長する企業

曲げわっぱは修理もでき、中には10年以上使った弁当箱の修理依頼もある。「愛着のある道具を、できる限り長く使ってもらいたいですね」と福士さんは話す。(品物の状態にもよるので要確認)
また新製品として、細かな手の動きが不自由な高齢者用の弁当箱を発表。木を湾曲させることで持ちやすさをプラスする発想で、軽くて使いやすい製品が誕生した。さらに新製品「和杉(わさん)」シリーズは、その高い機能性とデザイン性が評価され「地域資源活用新事業企業」の認定を受けるなど、高い評価を得ている。

創業50年を迎えた大館工芸社は、伝統の技術を最大限に活かし、曲げわっぱとともにさらに成長していく。


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